FX予言集 フィリップFXブログ
ドル買いモード
米国消費者物価指数は予想通りで、ドル買いに大きく振れることはなかった。 とは言えFOMCが控えている事もあり、噂?からの堅調さを保ちつつ推移していた。 FOMCは金利を据え置き、声明は金利を長期間極めて低い水準に維持すると再度確認することになったが、流動性供給措置は解除する方針とし雇用の悪化は和らいでいて経済成長の支えとなるとコメントしたことが背景となって、一時利食い売りに押されたドルは再度値を上げ、ドル円はあっさりと90円を突破した。 ドル売りポジションの巻き戻しが主流であったが、新規のドル買いも入っているとみている。 ユーロドルは1.4450下のストップハンティングとなり1.43台まで下落し、ユーロポンドの下げということからしてもユーロ売りということでドルを背景にした動きが顕著である。 ユーロドルは1.43台割れまではあるかもしれないが、逆にそこは短期のショートカバーが入りそうだが下値模索がしばらく続く可能性もある。 突っ込みやすい時期なので、原油や金価格には常に注意を払っていきたい。
今年は各国政府の経済対策が実質経済に効果があるのかどうかの見極めが鍵であったが、一応経済立て直しの基礎とはなりそうである。 来年は、それによって各国の思惑や経済状況で市場にひずみが出てきたことで、ギャップ調整から相場が始まっていきそうである。 日本輸出企業は円高ドル安によって米国よりアジアや新興国中心に売り上げを伸ばそうとする動きが顕著になるだろうし、他国の生産をも考えると米国内での生産増で雇用には少しは貢献しそうであるから、時間が経てば失業率も少しずつ下がってくるのではないか。 米国の時間稼ぎの間に新興国が支える構図、まさにデカップルの様相を呈している今は米国の思惑通りとなるが、それを市場のドル安への突っ込みで否定していくのかどうかが今後の焦点となろう。 中国は米国と歩調をあわせるように動いていることで、BRICSへ注目が集まっているし、その後にはVISTA国なども徐々に経済力をつけており、世界的な景気回復となりそうな間のドル安がどう相場に影響するのか。 クロス円はドル安と景気回復基調で綱引きとはなろうが、若干上昇を見込んでいる。
2009.12.17日 6:35更新
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