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FX予言集 フィリップFXブログ

ポジション調整からの反動

ドル安からのショートカバーで戻し気味だった為替相場は、米国雇用統計での好結果から一転してドルの買い戻しから突っ込んだ相場展開となった。 クロス円もそれを好感して上昇(というか下げた分戻しただけではあるが)し、ユーロ円などは先日の安値である127円割れから134円台までの突っ込み買いが見られたのは、円高にポジションが振れていた是正相場というわけである。 米国の出口戦略の遅れが金利安へと繋がり、ドル安傾向が強まって円高と投機マネーを動かした。 ドル円が85円を割って円高方向と流れを見せていたが、日本はデフレへと突っ走っており政府も財政赤字を鑑みず、マニュフェストとは若干異なる経済対策へと赤字拡大と向かっていることから、円高一辺倒は多少の是正をみた。 遅行指標の一つである米国雇用統計の結果が良かったとはいえ、一度結果が良かっただけでFRBが出口戦略を早めるとは早計ではなかろうか。 為替相場はドル円90円突破からそういう流れを意識して織り込みにかかっていることから、今夜のバーナンキ議長の講演が注目されている。 
 
先程米国連邦銀行総裁バーナンキ議長は、以前米国経済は相当な向かい風に直面しているとし、インフレ下落や雇用統計の結果が良かったとはいえ労働市場もまだまだ弱く、出口戦略に対してはまだ慎重な姿勢であることだと述べている。 やはり一度の雇用統計だけではわからないという意味で、楽観論に対して引き締めた様子である。 となるとドル円90円は突っ込みすぎ、89.50が節目であったが声明後に急落しており、88.50辺りまでの下落を警戒しなければならない。 クロス円は、声明による金利低下で株価へと資金が流れて上昇していて堅調となっていてドル円の唯一の支えとなっている。 クロス円が調整すれば、再度下落の憂き目に遭う可能性が大きい。 バーナンキ議長は更に付け加えて、1929年世界恐慌後の過度の金融引き締めから教訓を得ているとし、出口戦略へはあまり積極的ではなさそうなニュアンスと感じられるのも気になるところだ。

2009.12.8日 5:59更新

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