FX予言集 フィリップFXブログ
リスク減退
米国感謝祭での休場中に円高に一気に振れ、その間ドバイ政府系投資持ち株会社ドバイワールドが債務返済延期要請をしたことで世界的な景気悪化懸念に繋がり、円はリスク回避通貨として買われやすくなり、円高が一層進んでいる。 日銀が85円以下の時にレートチェックをしたということと、ショートカバーで欧州時間に入り86円台での推移となっている。 ドバイショックということで、昨日の欧州株価は大幅下落し、今日のアジア株や米国ダウ平均先物が大幅に下げている事でクロス円の戻しは鈍くなっている。 ここにきて米国金利が低下してきていることで、日米の金利が逆転していることも円高ドル売り要因の一つとなっているようだ。
さすがに85円台を一瞬割り込んだ時は、1995年の79円台が頭に浮かんだ。 その時は前日確か86円台から一気に81円割れを試し、日銀の介入で85円台まで戻したのだが、次の日に再度下落し一瞬80円割れをした記憶がある。 80円割れ以後は執拗な日銀の介入が買い戻しを呼んで、更に日米欧との協調介入で相場水準を押し上げた。 その後のG7の為替変動に対する強い声明でドル安、円高に終止符をうった格好となった。
85円から79円台まではあまり注文もない真空状態となっている可能性が大きく、ここのレベルは重要となってきそうだ。 ただあまり介入期待はしない方が良く、大体今までは介入の話が出てからしばらく下げが続く事もしばしばで、タイミングも当てにはならず、これを期待して買うのは下げ相場に飲み込まれやすくなるだろう。 87円をしっかり越えるまではまだまだ下値不安は残っており、特に昨日参加していない米国勢がどういう動きをするのか、ダウ平均と共に要注意のタイミングとなってきた。 ここからはファンダメンタルを重要視し、長い目でのポジションテークが有効となろう。 長い間80円台を続けるとは思っていないが、70円台が無いとも言えない。 70円台は買いであっても、75円辺りまでは耐えられるような資金で投資する事をお勧めする。 相場は何が起こるかわからないのだから。
2009.11.27日 6:54更新
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