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FX予言集 フィリップFXブログ

ECBはどう動くのか

米国の大幅金融緩和予測からユーロが急上昇し、先週1.30台だったのが、今週は既に1.47台まで上げ、ユーロポンドも休みなく0.87台から0.95台まで来ていて、単独通貨が急激な動きを見せる年末相場だが、それをも予想を遥かに越えてしまっている。 背景には、ECB欧州中銀が利下げの効果を来年まではしばらく見極めたいということで、米、英国との金利差が拡大していることにある。 ユーロ円も10月に安値113円台から130円を付けた後、今月初旬に115円台まで下落していたが、これもないだろうと思っていた131円台まで上昇してしまっている。 さすがにユーロ円は130円から上に輸出の売りがしっかりあるので、ドル円は89.30まで持ち上げられた後に、88.30まで下がっているのは、ユーロ円の売りが原因と思われる。 欧州では、住宅価格が米国より上昇幅が大きかった国もあるが、原油価格を通貨高で相殺していたことなどで、景気への見方が他の先進国とは若干違うニュアンスがあるのと、足並みの乱れが生じてきているので利下げ一辺倒とは簡単には行かないようだ。 しかし、住宅価格からして欧州景気の落ち込みは、先程発表されたドイツのIFO数字も予想を下回ったりして、他の指標も軒並み悪い数字である。 来年早々は、ECBも再度の利下げを行う公算だと思っているから、来月はユーロドルは上昇に対する調整期間となるだろう。 ただ、今週一杯はまだ強い状況は続く可能性が大きく、高値を予想するのは非常に難しい。 今は米国中心にデフレ懸念が強く、各国中銀が相当額の資金を市場に流して金融機関や企業を助けてはいるが、もう既に次のインフレの下地が徐々に出来上がってしまうのではないかという不安もある。 個人的には今回の大きな景気減速が、次の景気拡大時に食糧インフレに繋がらなければ良いがという懸念を感じるのだが。

2008.12.18日 10:20更新

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