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FX予言集 フィリップFXブログ

クロス円に過熱感

先週金曜日の雇用統計の予想が5.1%のところ、珍しく大幅に予想を下回り5.5%と悪化している指数を手がかりに一気にドル売りと傾斜し、ドル円は106.40から104円台まで、ユーロドルも指数発表後に200ポイントほどの上昇となった。 ただ薄い市場の上にこの結果では大きく跳ねるのも仕方がないであろう。 本日は引き続きドル安となるはずが、104円台からの戻しが強烈で106円台まで達して、金曜日の下落を全て取り戻している。 この乱高下の背景の中心は今日の米国中央銀行バーナンキ議長の講演であり、短期筋の売りもここに向けてのドル安牽制が予想されるため、トレンドが止まったらすぐに買い戻し、その利食いと下値での本邦輸入のドル買いが支えとなっての戻しが強烈である。 4月の米国中古住宅販売保留率が予想より大幅に好転している結果を受け、更にリーマンブラザースの増資が決定したとの報道もドル買い材料となっている模様である。 しかし雇用統計での悪化でFRBが金利の引き上げ、つまりインフレをどう退治していくのか、彼らがコントロール出来るか疑問である。 一時的にドルが戻っても、欧州や英国の金利が上昇気配であるため、どちらかというと円安傾向となっていてドル安と円安が混合している相場となって複雑な動きが見られる。 
米国財務長官のコメントでドル買い介入への言及があり、またNYK連銀総裁もFRBがドルに対して注意を払っている向きの発言から、ユーロドルが軟調な展開へ、ドル円はユーロ円の利食いから105.90-106.30を行き来しているだけとなっている。米国市場では、理由が無い限りクロス円とドル通貨の動きが完全にNYKダウと連動していて、株価の動きに注意を払いながらの動きに終始しているのが現状で、発言に右往左往していても株価の影響の方が大きいようだ。 円安のキャリー取引の匂いはするとはいえ、短期ではクロス円の上げが早すぎるような気がする。

2008.6.10日 4:30更新

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