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FX予言集 フィリップFXブログ

資源価格抑制は簡単ではない。

米国の中古住宅販売件数指標は予想通りとなったが、やはり在庫数が増えているのでドル安となった。 それ以外のマクロ理由はあまり見つからず株式市場では個別でAIG保険とGMの下げが平均株価の下げの先導役となった。 ドル円は104円は重い展開は相変わらずで今度は102円台で様子を伺いに行く展開か、102円台には輸入の買いが結構あるらしくそれを確かめに下がって行きそうだ。 ユーロドルも1.5830-50の抵抗線はなかなか強そうで、上昇するには新たな材料が必要であろう。 
 今週は米国指標で火曜日にケースシラー住宅価格(予想-14%)で前回のマイナス12%以上の下落幅が予想されている。 この後、すぐに消費者信頼感指数や新築住宅販売あありドル安の懸念となるような指標が続く。 更に木曜日は米国GDPと日本時間午後11時半に原油在庫統計が発表され、これらの結果によってドルが乱高下する可能性もあるので注目しなければならない。 
全般的な資源高や食糧価格高は、新興国にとって物を生産し輸出することで外貨を稼ぎ国力を上げていく鍵となる。 資源を自給できる新興国はそうないし、コスト上昇が加速するためそれらの経済構造にも悪影響は避けられないし、食糧を含めインフレを抑えるのに利上げが伴うと、株式市場の調整によって新興国の市場経済収縮が起こる。 時間差はあるが、そういう仕組みで自然と資源の需要側の理由で資源価格が下がる以外、それらの高騰を止める手立てはないのではないだろうか。 一方供給側は、生産を拡大しても開発から相当な時間と金、それに関る人材が必要となり、拡大するかどうかもわからない状況では、ここ数年以内で価格抑制のヒーローになる可能性はほぼ無いといっていい。 需要を減らすには新興国のそれを抑える、そのためには金の出所である米国の金融緩和の打ち止めが必要となり、いずれにせよ景気減速を伴う経済の痛みを被る事になるだろう。 それすれば、異常なドル安は回避されある程度までは戻すだろうが、長期的には上がらないという事になるはずだ。 ポールソン財務長官がしきりに‘ドル高を望む’と発言しているが、米国政府は本当にドル高を望んでいるのだろうか。

2008.5.26日 9:42更新

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