為替勝力 フィリップFXブログ
100円までいくか、ドル/円
これまでリスク回避姿勢の円買いだが、予想以上の景気後退及び政治面からの不安定要素によって、円買いポジション解消の嵐に変わっている。その同時に日本株式市場と円相場との逆動きも中止。株価はマイナス圏で推移しても、円の軟調が止まらない。
心理的重要なレジスタンスである95円も簡単に突破され、一気に98円台を目指す展開となっている。
もし欧州の銀行システムが更なる政府からの支援を受ければ、円建ての資産を売られる傾向が強くなるため、より多くの円買いポジションが解消されるだろう。
ところで、ドル円相場が100円以上に回復するだろうか?この勢いで、100円台はもう目の前だし、さほど難しいことではないようだが、実際に機が熟していない。
まずファンダメンタル面から、米国の景気がまだ好転していないし、銀行業もまだ危機を乗り越えていないので、積極的にドルを買う理由はなかなか見つからない。
一方、株式市場の衰弱が続いたら、日本の機関投資家が外国債を投げ出す可能性が高くなるので、それはドル買いを抑えるもう一つ力となるだろう。
2009.2.26日 4:07更新
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