為替勝力 フィリップFXブログ
センタンス委員の退任
センタンスBOE委員が5月末に退任することは最近ポンドの売り材料とされているそうだ。センタンス氏はここ一連の政策会合では一貫して利上げを主張しており、前回のBOE金融会合で0.50%の利上げを主張したタカ派の人物として知られるが、5月末に任期切れを迎える。利上げで最も前向きな人物がいなくなり、BOEのタカ派が大きな戦力を失う見込みで、早期利上げへの期待が大きく後退し、ポンドが伸び悩む展開となっている。
イギリス財務省は5月一杯で退任するセンタンス委員の後任に、ゴールドマン・サックスのブロードベント氏を指名すると発表した。従って、利上げ期待が後退しポンドが急落した。そもそもブロードベント氏は「BOEは2012年末まで、四半期に1度0.25%の利上げを実施すると見込んでいることから、就任したらタカ派に加勢する見込みで、センタンスが退任したらタカ派の人数が減る心配は無いはずだ。
市場がポンド売りでイギリス財務省の発表に反応する理由の一つは、ブロードベント氏はセンタンス氏ほどタカ派ではないので、タカ派スタンスを実際にどう踏襲するかは懸念される。それにもう一つ、BOEの新政策委員が最初の何ヶ月に中立的に意見を述べることが多いので、ブロードベント氏はもしその慣習に従うと、タカ派がすぐに力を得られず、早期利上げの可能性が低下する。
2011.3.8日 3:00更新
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