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為替勝力 フィリップFXブログ

ドルと円が今夜で仲間割れ

 金融危機以来、ドルと円が「非難通貨」として一緒に買われていたが、近頃商品価格の急騰でインフレリスクが世の中で高まっているのに、米国ではインフレが抑制されており、日本だったらデフレが続いている。そしてインフレ期待が主導する為替市場で、ドルと円が「低金利通貨」として一緒に売られた。しかし今夜の雇用統計がきっかけでドルと円が一旦「仲間割れ」の可能性が考えられる。
 デフレに対応するために、日銀が現行の緩和策を持続する上、一段と緩和する可能性もある。長期に渡る低金利の影響、そして日本輸出企業にとってヘッジ取引の必要性が低下していることで、円が再度キャリートレードの融資通貨とされる見込みだ。一方、日本の政局不安も円資産の魅力を低下させ、円需要の低下に繋がる。
 ドルは火曜日バーナンキFRB議長の議会証言から影響を受けていないようだが、昨日トリシェECB総裁が記者会見で、景気よりインフレ抑制を重視する姿勢で、「物価安定への上方リスクの顕在化を避けるため、理事会は断固かつタイムリーに行動する用意がある」、「4月に利上げする可能性がある」など強力なコメントを出し、4月に利上げに踏み切る可能性を示唆したことで円と軒並み急落した。
 間もなく今週最後のイベント・米雇用統計が発表されるが、ドルと円が反発するチャンスになるかどうか注目されている。ECBが4月に利上げを実施する公算が高いが、連続利上げは現時点でまだ考えにくいし、テクニカル的にも1.40が肝心なレジスタンスとなるのでユーロがこの辺りで一回利益確定される可能性がある。もし今夜雇用統計が強い数字になればドルがユーロに反発し円に続伸する展開となるが、逆に数字が弱い場合はドルの全面安と円の買い戻しが予想される。

2011.3.4日 2:15更新

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