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為替勝力 フィリップFXブログ

早期利上げの実施は容易ではない

 先週までリスク回避をサポートする材料が相次いだ。まず中東やアフリカの反政府活動によるリスク回避が拡大する模様で、今週もリスク回避の要因として捉えるようだ。主要産油国のリビアの石油供給中止への懸念で原油価格が高騰しているところ、インフレリスクが高まり、各国の経済成長が大きな壁にぶつかる。一方、ニュージーランドのクライストチャース市で起きた大規模地震はリスク回避の動きが更に強まり、ニュージーランドドルが急落した。
 原油価格の上昇はイギリスのインフレを押し上げる可能性から、BOEによる早期利上げへの期待がまた前進し、ポンドが買い注文を集めた。2月中旬にキングBOE総裁は、ハト派的な発言で利上げ期待を牽制したが、今回のBOE金融会合で利上げを主張するメンバーが3名まで増えているので、一部のエコノミストが利上げ実施時期の予想を5月に前倒しした。従ってポンドが買われ、2月にポンドドル相場の上げ幅が0.5%に達した。
 ところが、早期利上げの妥当性についてまだ疑問が残っている。妥当であればBOEはもう利上げを実施したはずだと指摘するエコノミストが少なくない。先月付加価値税の引き上げによりインフレ率が低下すると予想されているし、2010年第4四半期GDPも予想を下回る弱い結果になった以上、早期利上げをしたら、景気が冷え込む可能性が高いので、BOEがインフレ抑制と経済成長とのバランスに配慮するべき、簡単に決断を下すわけにはいかないだろう。

2011.2.28日 9:47更新

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