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カナダドルとスイスフランが人気急上昇
反政府活動の緊迫化により、リビアの石油産業が恒久的な打撃を受ける可能性が高く、長期にわたる供給停止に繋がりかねない。リビアがアフリカ3位の原油産出国として、推定440億バレルの備蓄を保有し、生産量が世界全体の2%を占める。その情勢緊迫化が原油先物市場に大きな影響を与え、原油価格を大幅に押し上げた。
カナダは世界2位の原油埋蔵量を誇る石油大国だ。カナダドルは資源国通貨として、原油などの商品価格に非常に影響されやすい。当面原油価格が急上昇しているのでカナダドルも当然買われる。リビアの混乱が続く場合、原油供給への不安が強まり、原油価格の高騰が止まらないのでカナダドルの上昇も続くだろう。
一方、スイスフランがリビア情勢の緊迫化を受け、安全資産として買われている。これまでドルと円が安全資産として選ばれたが、ドルが米国の追加緩和により価値が下がるので人気を失っている。一方の円もキャリートレードの再燃への懸念により人気が低下している。投資者らが運用リスクを避けるため資金を金先物に投入せざるを得ない状況だ。
スイスは世界有数の金保有国であるため、スイスフラン相場が金相場との相関性がかなり強い。リスク回避で金価格が上昇するとスイスフランも上値を伸ばす展開となりやすい。中東やアフリカの混乱拡大への懸念を背景に、リスク回避が一段と強まる可能性があるので、金が堅調を続ける中、スイスフランも更に人気を集めると見られる。
2011.2.25日 2:00更新
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