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為替勝力 フィリップFXブログ

ドル買いがまだ安心できない

 米1月非農業部門雇用者数は3.6万人と事前予想を大幅に下回ったが、失業率は9.0%と前回の9.5%と比べ大幅な改善を見られた。製造業では雇用者数が増えているが、悪天候の影響により建設業や輸送、倉庫関連企業の雇用者数の減少は非農業部門雇用者数の増加の重石になったそうだ。一方の失業率はまだ9%台で高止まりしているが、2009年4月以来の最低水準を記録したのでQE3(FRBによる追加緩和第三弾)への期待感を低めた。
 失業率の低下は、米国債価格を押し上げた同時に、ドルの魅力を高めた。ドル・インデックスは77.57より一気に78へと反発、ユーロとポンドがドルに対しそれぞれ1.35台と1.60台に転落、ドル円も82円台に回復し反発への道を開こうとしている。
 今年に入ってドルの軟調がずっと続いたため、市場でドルショートがかなり溜まっているようだ。投資家らはそのポジションを軽減するには何かのきっかけが必要だ。非農業部門雇用者数に目を置くと金曜日の雇用統計は決して見事な数字ではないが、失業率に大幅な改善がドル買戻しのきっかけとなった。今のところドル買いが優勢になっているが、中長期的にはドル買いのトレントは形成しておらず、次の材料を待っている模様だ。
 今週BOE政策金利の他に重要な指標発表はないが、米国債価格や株価が快調であればドル買いに拍車をかけるだろう。その他にエジプト情勢と中国の春節明けにも要注意。エジプト混乱の継続が銀行の損失拡大につながり、商品価格を更に押し上げる可能性があるのでインフレへの警戒が高まる。一方、春節明けに中国の金融政策と中国株の動向が波乱の材料になり得るので水曜日からアジア時間にも注意を払った方がいい。

2011.2.7日 7:40更新

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