為替勝力 フィリップFXブログ
ユーロの支援材料が全滅
エジプトの暴動による地政学リスク、ドイツ当局がEFSFに対する消極的なスタンス、格付け機関による格下げなど、ユーロに不利な材料が相次ぐ中、昨日トリシェ総裁が記者会見での発言や米新規失業保険申請件数が大きく改善したことがまたユーロ売りの支援材料になった。
トリシェ総裁により、「インフレは一時的に更に拡大する可能性がある」との発言があったものの、「重要なのは短期的なインフレではない」とのコメントが大きなポイントと見られた。それに「金利は引き続き適切」とか、「経済見通しにおけるリスクは引き続き下方に傾けている」とか、まったく行動する意思がないことを示したことで、早期の利上げ期待に大きなダメージを与えた。
エジプト反政府デモの激化により死傷者人数がまた増える可能性から、リスク回避で安全資産への需要も高まっていく。そしてユーロが日本円、スイスフラン、米ドルに一段と下落するリスクが大きくなっている。それに今夜のビッグイベント・米雇用統計の発表もまた、ユーロを続落させる原因となるかもしれない。発表が良ければユーロがドルに下落する。発表が悪ければユーロが円に下落する。どっちにしろ、今時ユーロに下落の道しかなさそうで、予想以上大きな調整が始まる予感だ。
2011.2.4日 10:22更新
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