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中国の金融引締め
インフレを抑制し、流動性を低下させるために、中国人民銀行が1月14日、2011年1月20日から人民元の預金準備率を0.5%引き上げることを発表した。この発表を受け、資源国の輸出減が懸念され、豪ドル、ニュージーランドドル、南アフリカランドなどの資源国通貨が軟調に推移し、円が買われやすい状況になっている。
2010年に中国人民銀行がすでに6回の準備率引き上げを実施したが、今回の引き上げと合わせて総額3600億人民元(約4兆6800億円)の資金吸収が目標とし、ホットマネーの過度な流入を抑えようとしている。一方の基準金利も、中国人民銀行が昨年に2回引き上げたが、今年も利上げする公算が高く、経済成長の原則が懸念される。
今日11時に中国が第4四半期実質GDPや消費者物価指数が発表したが、消費者物価指数の前年比が予想通りの4.6%と、前回より低下していることで利上げ観測が幾分後退したので、発表直後豪ドルやユーロが買われる展開になった。ところが、GDPが9.8%と第3四半期の9.6%より伸び率が高く、経済成長がまた加速していることが明らかに、金融引締めに対する期待が再び高まったことで、豪ドルとユーロが上げ幅を吐き出した。
数多くのエコノミストは、当面中国のインフレリスクを抑制する為に、2010年第1四半期に中国人民銀行が一段と預金準備率を引き上げ、少なくとも1回利上げする必要があるとの見解を示した。
2011.1.20日 1:24更新
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