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為替勝力 フィリップFXブログ

助からないユーロ

 11日に野田財務相が、日本政府が欧州債券を購入すると公表したが、外貨準備を活用するだけの話でユーロ資産を増やすわけではないので、ユーロドル相場が一時1.30台に接近したものの、結局上げ幅を全部吐き出し、上昇の勢いを失った。
 今回日本が購入するのは、ユーロ圏が1月下旬に起債するアイルランド支援のためのEFSF(欧州金融安定ファシリティー)だが、その信頼性を高めるために日本政府が全体の2割以上購入する予定だ。
 一方、昨年10月に中国の温家保首相がギリシャ訪問でギリシャ国債の購入を表明したことに続き、李克強副首相は5日にスペインのサパテロ首相との会談で、財政難で信用不安に陥るスペインの国債を購入すると表明し、再び欧州金融市場の安定に貢献する姿勢を示した。
 アジアで最も経済力を持っている日中両国が相次いで欧州の債券を購入するが、抜本的な解決策に繋がらず、債務危機がポルトガルやスペインに波及することへの懸念が依然強く、ユーロ売りの流れは変わっていない。
 本日ポルトガルが国債入札を行うが、明日にスペインとイタリアの国債入札が予定されている。債務危機がどこまで深刻化しているかを見極めたいところ、投資者らが入札の結果に大変関心を持っている。その結果次第、ユーロが短期的な方向を決めるだろう。
 一部のエコノミストの見通しでは、ポルトガルとスペインがEUの支援を求めるのは時間の問題であり、ドイツが消極的な対応→支援に反対する姿勢に変わってくるのでEU加盟国間の対立がより激しく、ユーロ圏崩壊のリスクがどんどん高まるので、ユーロの続落が避けられないとのことだ。

2011.1.12日 10:33更新

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