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為替勝力 フィリップFXブログ

国債入札の快調でドルが「ベア」に遭遇

 29日に米国が7年物国債の入札を行ったが、非常に良質な買いを集めたことにより、前日に5年債入札の不調で急落した米国債価格を反発に導いた。間もなく新年を迎えるから投資者がもうマーケットのことを見ていないと思いきや、米国債利回りの低下がドル売りを誘発し、ドル円相場が81円30銭へと、ここ7週間の最安値をつけた。
 11月に15年ぶりに80円21銭の安値をつけたが、年末年始の薄いマーケットで普段より変動幅が大きいので再度その水準まで下げる可能性がある。日本当局が介入しなければ、極端の場合1995年の史上最安値79.75を更新することも考えられる。
 当面ドル円の下落はただの円高ではなく、豪ドル/ドルが1.0195へと28年ぶりの高値をつけ、ドル/スイスフランも史上最安値を更新したことでドル安の原因も大きいと見られる。更に言えば、安全資産と位置づける円とリスク資産の豪ドル、また高金利通貨と低金利通貨がドルに対し同時に上がることはもはや円高に関係なく、ドルがこの年末に「ベア・マーケット※」に転落しただけの話だ。
 この間、「ブッシュ減税」などの材料が米経済の見通しを上方修正し、国債利回りを押し上げることでドルの需要を増やした。しかし、国債利回りが低下したら、追加緩和への懸念がまた強まるので投資者らがまたドル売りに動き出した。
 ※ベア・マーケットとは、ベア(熊)が腕を上から振り下ろす動きをイメージする値下がり傾向の強いマーケットのこと。逆の場合はブル(牛)・マーケットという。

2010.12.30日 10:59更新

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