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為替勝力 フィリップFXブログ

カナダドルはNo.1?

 カナダドルが資源国通貨として、リスク回避が強まると売られる傾向が強くなるが、最近はいつもと違い、欧州債務危機が深刻化する一方、カナダドルが逆に上昇している。
 欧州債務危機がきっかけとした今回のリスク回避だが、ユーロをはじめ、株などリスクの高い資産が売却の対象となっているところ、北米経済の安定感により安全資産のドルはもちろん、同じ北米通貨のカナダドルの魅力も高まっている。そしてFRBによる追加緩和への懸念が依然ドル買いを抑制している背景に、カナダドルがドルの変わりに投資者らにとっての一番の選択となっているようだ。
 11月に入ってから、カナダドルがユーロ、オージー、円に対し、それぞれ6.5%、2.3%、3.4%の上げ幅を記録した。11月下旬にカナダドルが米ドルに下落を喫したが、8月より11月中旬までの上げ幅がすでに6.5%に達しており、そして今週はドルに対しまた堅調に戻った。
 火曜日にカナダが第3四半期GDPを発表したが、年率1.0%増となり、第2四半期成長率の2.3%に対し大幅に低下し、経済成長に予想以上の減速を示した。これによりカナダ中銀が利上げのサイクルを中止する観測が高まり、カナダドルが上値重い展開になった。但しこれだけの材料でカナダドルが下落トレントにチェンジすることは考えにくい。欧州の財政問題が完全に解決しない限り、カナダドルに対する押し目買いの意欲が強く、カナダドルが他の主要通貨に更なる上昇が期待できるそうだ。

2010.12.3日 12:53更新

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