為替勝力 フィリップFXブログ
ユーロ売りはドル売りより根強い
インフレ水準の低下、労働市場と住宅市場の低迷が依然として米国経済の圧迫しているが、小売と製造業の好調が追加緩和の行方に不確定性をもたらした。現状では6000億ドルの債券購入プログラムを完全に実施する必要があるかどうかに対し、一部の連銀総裁が疑問を持っている。途中でプログラムを見直す可能性を排除できないとの見方が強まっているので、ドルに有利な状況に変わりつつある。
アイルランドが財政危機に陥っているが、月曜日にEUやIMFに支援を要請したことで、危機を乗り越える可能性が見えてきた。しかしアイルランドが救われても、そのドミノ効果により、債務危機がポルトガル、スペイン、イタリアへ移っていくだけだ。今のところでは、ユーロが分裂する以外は、抜本的な解決策が見当たらないようだ。いくら支援してもユーロに不利な状況が続くだろう。
ということで、追加緩和がドル売りを支援するが、その不確定性によりドル売りが段々和らげる可能性がある。一方、債務危機の深刻さにより、ユーロへの不信感が高まっている。市場がユーロ売りに傾斜しているのは当然のことだ。
2010.11.24日 3:51更新
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