為替勝力 フィリップFXブログ
ドミノ倒し
ドミノ牌で作った並べ列の端にある牌を倒したら、隣の牌も倒されるという連鎖により、並んでいる全てのドミノ牌を倒すことを楽しむゲームはドミノ倒しという。
ギリシャから発したヨーロッパの債務危機は、アイルランド、ポルトガル、スペイン、イタリア、更にフランスまで次から次へと波及している。ギリシャ以外、各国の財政が一応「倒れる」程深刻ではないが、基盤が強烈に揺れていることは事実だ。
昨日アイルランドは国際的な支援を要請する可能性があると報じられたが、ポルトガルの10年国債利回りは6.92%と、ギリシャの11.71%やアイルランドの8.31%に続く高水準なので次の標的になると見られる。
先週中国の胡錦濤主席がポルトガル訪問で同国の金融危機支援を約束したが、遠くにある水では近くの火事を消せないから、結局EUが救援に向かうしかない。
ところがトリシェECB総裁は、巨大な債務を抱える国が永久にECBを頼ることはできないと指摘し、EUの支援に限界があることを示唆した。確かにアイルランドを助けたらポルトガルが待っている。ポルトガルが安定したら、またスペインかイタリアかフランスが待っている。まるでドミノ倒しのように、止まるところは知らない。
このままでは、本当にエコノミストが指摘したように、ユーロが分裂しない限り、ユーロドミノ倒しを食い止める術はないことになってしまう。
2010.11.19日 11:36更新
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