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為替勝力 フィリップFXブログ

ドルの反発がまだ終っていない

 先週末のG20では、大幅な経常収支の不均衡を是正するための目標数値(参考指針)について、来年上半期に進展を協議した。また「保護主義に反対する」、「国際金融システムの緊張や脆弱性は存在する」、「G20はより市場で決定される為替レートに移行する」などの共同声明を出したが、結局参考指針を見送った上、どの議題にも具体策を公表していないことで、市場への影響がほとんどなかった。
 市場の焦点がすでにユーロ圏の債務問題に移っている。きっかけはアイルランドが行った国債の入札だ。10年物アイルランド国債は、ユーロ圏の指標となる同年限のドイツ国債との利回り差が過去最高となったことから、アイルランド国債の債務不履行の可能性が指摘された。また11月10日のロンドン市場にアイルランド、ポルトガル、スペインのソブリン債の債務不履行に対する保証コストは過去最高を記録した。そしてギリシャを含め、この4つのユーロ圏国のデフォルトへの懸念が高まっている中、ユーロが急落した。
 一方、米国が追加緩和を発表したものの、複数の連銀総裁がそれに反対する姿勢を示したことで緩和策の行方はやや不透明になっているので、強烈なドル売りが一旦中止し、ドルがやっと反発の道に歩んできた。また米経済指標の好調や、ユーロ圏の債務危機によるリスク回避などもドルの反発の支援材料になっている。
 但し短期では、ドルが一回調整に入る可能性があるので、少し様子を見てドル円の押し目買いやユーロドルの戻り売りを考えたほうが良さそうだ。

2010.11.16日 11:59更新

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