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為替勝力 フィリップFXブログ

FOMCの前に隙を見て反発

 先週末のG20では、通貨の切り下げ競争を控えることに合意したが、具体的な措置を一切表明していない。また、世界貿易の不均衡是正を策定することにも合意したが、具体策の論議は来月のG20以降に持ち込まれた。結局、今回のG20は肝心なところをほとんど触らずに終了したので、市場への影響が限定的だった。
 これから市場の焦点はG20から11月3日のFOMC金融会合に移っていく。FRBによる追加緩和への期待が強まる一方、月曜日のアジア時間にドルの買戻しが一服し、全面安に転じようとした。ドル円が80円43銭と、15年ぶりの安値を更新し、79円75銭の史上最安値にまた一歩近づいた。
 ところが、G20後野田財務相の発言は、投資家の円買いへの意欲を冷やした。発言の要点をまとめてみると、「G20では日本と中国を含め個別の国の為替政策は議論しなかった」ので、「日本の為替対応については理解が得られている」と認識し、「必要な時に断固たる措置をとる姿勢は変わらない」とのことだ。それにドルが売られ過ぎたという事実もあり、ドル円の反発に機が熟しているようだ。
 火曜日に米国がいくつかの経済指標を発表したが、消費支出には拡大の様相が呈しているし、製造業にも活気を感じているので、ドルの買い戻しにまたエネルギーを注入された。現時点ではドル円が81円80銭付近で抵抗に当たっているが、その辺を抜けると反発が加速する可能性が大きい。
 当然、FOMC追加緩和はドルを抑える要因になりかねないが、昨日カンザスシティー連銀総裁が追加緩和に反対姿勢を示したことは幾分期待を後退させた。来週水曜日の発表まで、ドルが隙を見て一段と反発する可能性が十分ある。

2010.10.27日 2:26更新

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