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為替勝力 フィリップFXブログ

火曜日の発表はかなり強力

 火曜日はリスク志向にとって厄介な一日だ。連休明けの米国は特に材料を出していないのに、日本、豪州、ユーロ圏は相次いで円買い材料を出した。
 まず豪州準備銀行の声明文では、「中国の成長は減速している」、「インフレは目標に近い」、「来年の欧州の成長は鈍化する見込み」、「米成長率は下半期で弱含みの模様」などネガティブな見解が示された。「豪商品価格は依然として高水準」というポジティブなコメントも出ているが、全体としてはハト派な内容となっているため、RBAによる年内の追加利上げ観測が後退し、豪ドルのショートを誘発した。
 一方、日銀も政策金利を据え置いたが、予想通りの結果なので市場の反応が薄かった。しかし約4時間後に行われた白川日銀総裁記者会見は、またリスク回避の支援材料となった。白川氏により「当局が為替相場を自在にコントロールできるわけではない」との一言は、日銀の円高対応への期待を大きく後退させ、円買いに新たなエネルギーを注ぎ込んだ。
 欧州時間も円買いを促す材料が絶えず、ポルトガルの銀行が8月にECBから借入れた金額は過去最高に達したことが報道された一方、経済指標では、ドイツ7月製造業受注は-2.2%となり、0.5%の事前予想を大幅に下回る結果になった。更に米紙により、欧州の一部の銀行がストレステストを受けた際に、政府債の潜在的リスクを過小評価したとの記事がまた嫌気され、ユーロが続落した。
 ところで、昨日の材料は非常にインパクトが強く、リスク回避に拍車をかけるものとなり、円が安全資産としての魅力はますます前進させた。その影響が今日も続いているようで、先程ドル円が15年ぶりの安値を再度更新し、ユーロ円も先月24日につけた9年ぶりの安値に急接近、恐ろしい状況だ。

2010.9.8日 12:03更新

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