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為替勝力 フィリップFXブログ

今日の主役はトリシェ総裁

 水曜日に大きなイベントがない中、米ADP雇用統計が注目された。事前予想を下回る結果により、円買いが活発し、ドル円が先週付けた15年ぶりの安値に急接近した。ところが、週末の雇用統計に向け、レンジでの激しいブレが頻発しているものの、レンジブレイクなど一方的な動きは難しいようだ。安値更新には到達できなかった。それから米株式市場の好調により円が反落し、クロス円の反発が目立っている。
 今夜トリシェECB総裁定例の記者会見が行われるが、注目度が結構高いので、内容次第、昨日と同じように限られた幅で激しく動く可能性がある。
 今回記者会見のポイントを整理してみると、政策金利、救済策の延長、経済見通し、インフレ見通し、円高などがピックアップできる。
 政策金利がどうせ据え置きになるから、市場が別に関心を持っていない。
 救済策が流動性確保の役割を果たしてくれるので、ユーロ圏の一部のメンバーが危機を乗り越えるまで外す理由がない。こちらもまた予想されているので市場の反応が薄いだろう。
 経済見通しは、最近指標発表の良い結果により、上方修正の可能性が高いので、ユーロの支援材料になりそうだ。
 インフレに関しては、ユーロ圏2010年のインフレターゲットの1.4%~1.6%に対し、第2四半期のインフレ率は2.2%に達しているので、経済見通しに続け、インフレ見通しも上方修正される可能性が高い。
 円高を言及する可能性は低いが、日本から協調介入の要請があった場合、ECBが口先介入で協力することは絶対ないとは言えない。
 ポイントを整理したところ、今日の記者会見はユーロ円の上昇に繋がりそうだ。

2010.9.2日 11:25更新

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