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為替勝力 フィリップFXブログ

なかなか止められない

 今週前半は日本政府と日銀の動向が市場をリードしたが、これから欧米の番になる。9月1日未明のFOMC議事録、2日のECB政策金利及びトリシェ総裁記者会見、3日の米雇用統計など、重要イベントの連発で市場が明日から急激な変動が想定される。
 昨日の日銀臨時会合で追加緩和策が発表されたものの、白川総裁会見の内容が市場の期待に沿えなかったことで、むしろ円買いの支援材料になっている。一方、FOMC議事録や雇用統計など米国発のイベントは、最近の経済不調により、リスク回避の円高を加速させるような弱い内容になる公算が大きいので、ドル円相場で先週付けた15年ぶりの安値を更新することが考えられる。
 今夜FOMC議事録の発表で注目したいのは、8月に再開したFRBの国債購入が更に拡大するか、また拡大する場合にその時期はどうなるかのことだ。緩和策を論じる時点で、ドルに不利な材料に決まっているのでドル円の下落に繋がる。
 木曜日にトリシェECB総裁が定例の記者会見を行うが、ドイツの景気回復が早まっていることでユーロ圏経済への見通しはやや上方修正になりそうだが、南欧諸国の問題を解決するために、引き続き流動性を維持する必要があり、資金提供などの支援策を続行するなどの内容が予想される。大きな変更点はない限り市場への影響は限定的だと思う。
 金曜日の雇用統計について、8月非農業部門雇用者数が10万5千の減少となり、失業率は9.5%→9.6%へ上昇すると予想されている。発表まである程度織り込まれるとしたら、円買いが進むだろう。結果は予想よりも弱い数字になる場合、円高はどこまで進むか予想できないが、とにかく日本政府の限界を試しにいく。

2010.8.31日 10:24更新

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