為替勝力 フィリップFXブログ
85円を割れそうだが
NY時間にFOMCの声明は、追加刺激策を見送ったが、結構弱気な内容になっているため、ドルにかなり不利な材料と見られるので、ドルの全面安が懸念されている。
声明文では、「景気回復は短期的に予測よりも穏やかなものになる」とのコメントがまず嫌気され、それにMBSの償還金を米国債に再投資する決定は確実にドル売りの支援材料となり、火曜日NY市場でドルが主要通貨に対し安値を伸ばす展開となっていた。
数多くのエコノミストは、FOMC発表直後にドルの下落がただの序章に過ぎず、水曜日に欧州勢の参入により、更に猛烈なドル売りが期待できると判断している。
今日の欧州時間から、ドル円が85円をキープできるかどうか、市場の関心が高まる一方だ。リスク回避を背景に、ユーロやオージーなどのリスク資産が積極的に買われることはないと思うが、円の安全資産としての魅力を考えると、クロス円の下落を絡み、85円近辺の抵抗が非常に脆弱な状態になっており、むしろ崩れる寸前だ。
ところが一部のエコノミストは、MBSの償還金を国債に投資することは、MBS或いは国債を直接に購入することに比べると遥かにネガティブで、厳密に言えば量的緩和政策ではなく、FRBの債務状況を悪化させる効果はないので、ドルへの悪影響は限定的だろうと、一味違う見解を示した。
84円台はもう目の前だが、この肝心な水準での駆け引きは相当激しいものになる。割れる可能性が前より高くなっているが、ユーロドルの下落はまたドル円のサポートになるので、85円の抵抗が意外と強いかもしれない。
2010.8.11日 2:28更新
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