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為替勝力 フィリップFXブログ

ドル安は米国の望みだ

 米経済指標で、新規失業保険申請件数は47万9千件と先週の45万7千件より悪化しているものの、7月のADP雇用統計が4万2千人と事前予想の3万人を上回ったし、ISM非製造業景況指数も54.3と予想の53.0より良かったため、米経済に対する不安がある程度抑えられて、ドル売りが一服した模様だ。
 しかし今夜、米雇用統計が発表される。ドルが急反発するか、一段と下値を探るか、その結果次第だ。雇用統計が良ければ、来週火曜日に行われるFRB金融会合で追加刺激策への期待が大幅に後退することにつれて、ドルの急反発が期待できる。逆に数字が予想よりも悪ければ、経済減速のところか、「二番底」への懸念も再燃するので、ドルの続落が避けれない。但し、最近労働市場に関わるいくつかの指標発表が雇用状況の改善を示したので、今頃ドルの下落は指標への織り込み済みだと理解してもいいと思う。
 ところで、「待望」の追加刺激策は米経済にそこまで重要なのか?米経済の鈍化は事実だが、それでもユーロ圏や日本より回復が進んでいる。追加刺激策云々、結局ドル高を牽制する手段の一つに過ぎないではないか。
 米国からの強烈な指摘により、中国で人民元改革が進んでいるが、切り上げの幅に関してなかなか米国の期待に沿えないので、景気回復を持続させるために、またドル安に頼らないといけない状況になっているかもしれない。ドル安は十分であれば、追加刺激策が恐らく不要になる。その上、利上げサイクルの起動に絡み、金融引締めへ懸念がまた浮上してくるはずだ。確かにリーマンショック以来、投資家は経済動向に大変神経質になっているので、米国もこの点を利用しないわけにはいかないだろう。

2010.8.5日 9:46更新

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