為替勝力 フィリップFXブログ
ユーロタイムが来た
23日、ECB監督委員会が欧州の金融機関を対象にした健全性審査・ストレステストの結果を公表したが、審査を受けた91行のうち7行が不合格となったことが明らかに。市場の事前予想では、5行~10行が不合格になることだが、予想通りの内容になっている。
大手銀行は全部順調にテストを通過し、不合格なのは、スペインの中小貯蓄銀行の5行と、ドイツの国営不動産金融ヒポ・レアル・エステートとギリシャ農業銀行の計7行。この結果がこれまで欧州のソブリンリスクを後退させ、安全資産の円と金が売られた。
ところが、一部のエコノミストが今回のテストに関して審査基準の甘さを指摘している。欧州の政府は投資家に安心感を与えるために、ストレステストの結果を利用していると指摘する人もいるし、審査基準が厳しくなく、大半の銀行が合格するような形に設定されていたではないかと判断する人もいる。恐らくストレステストに対する疑問が多かったから、ユーロの上げ幅は限定的で、ユーロドル相場が1.30台を乗せたものの、その後伸び悩む展開となっている。
しかし多くのエコノミストは、当面ユーロをサポートする要素がストレステスト以外にも、ユーロ圏経済指標が良かったことや米景気回復の鈍化や、ユーロ安が北欧にもたらすメリットなども挙げられるので、ユーロの続伸が期待できると判断している。危機を乗り越えたわけではないが、ユーロ圏解体の可能性は極めて低く、欧州経済が思った程悪くないとの見解が広がっているようだ。
シティグループは、ユーロドル相場がもし1.31近辺のレジスタンスを突破したら、1.3618の200日移動平均を試しにいく可能性が高いと予測している。
2010.7.28日 9:25更新
固定ページ
アーカイブ
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年10月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年12月
- 2009年11月
- 2009年10月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年5月
- 2009年4月
- 2009年3月
- 2009年2月
- 2009年1月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月
- 2008年8月
- 2008年7月
- 2008年6月
- 2008年5月
- 2008年4月
- 2008年3月
- 2008年2月
- 2008年1月
- 2007年12月
- 2007年11月
- 2007年10月
- 2007年9月
- 2007年8月
- 2007年6月
- 2007年5月
- 2007年4月
- 2007年3月