為替勝力 フィリップFXブログ
安全資産は円だけ
昨日NY時間、FRBがFOMC議事録を発表した。その内容に、「ある程度のデフレリスクがある」、「見通しが著しく悪化した場合に一段と緩和する必要を検討すべき」などのコメントを示したことで、インフレ期待のところか、デフレも心配せざるを得ない状況になっている。そして低金利が長期化される見通しは更に根強くなっているため、ドルが各主要通貨に、特にFOMCに敏感な円に急落した。
米経済は二重底まで深刻なレベルではないが、景気回復の減速は避けられない見通しで、ドルがこれからも軟調に推移する可能性が高い。
午前中、中国経済指標の発表だ。第2四半期実質GDP、6月消費者物価指数、鉱工業生産など、その上昇率はいずれも前回の調査よりやや鈍化した。中国経済の過熱を抑制する効果が現れたとの認識もあり、市場にとってむしろアクティブな材料となるが、経済成長の減速に繋がるので結局豪ドルなどの資源国通貨の重石になってしまう。
当面のドルが、米経済減速の懸念により、いくら「避難通貨」と呼ばれても安心で買える状況ではないので、結局安全資産と見られるのは円だけのようだ。
2010.7.15日 11:34更新
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