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為替勝力 フィリップFXブログ

円売りムード

 トリシェECB総裁は昨日ユーロ圏経済についての発言で、「第2四半期は第1四半期より好調である見込み」、「沢山なデータは二番底を裏付けていない」などのコメントを通して、市場がユーロ圏経済に対する二番底懸念を否定した。一方、IMFのチーフエコノミストが「米経済は減速しているが、2番底ではない」と発言し、米経済の二番底懸念を牽制。
 欧米の二番底懸念で堅調が続いた円は、株式市場に連日の上昇と同時に、ユーロや豪ドルなどリスクの高い通貨に下落を続け、同じ避難通貨のドルにも下げ幅が徐々に拡大した。
 円が売られる要因と言えば、トリシェ総裁のユーロ圏についてのアクティブな発言はもちろん、それ以外にRBAの声明や、豪州労働市場の好調や、中国により日本国債の購入なども挙げられる。
 火曜日にRBAの声明では、事前予想のハト派の内容ではなかったことが好感され、豪ドル買いが一気に優勢を取り戻した。インフレ水準と物価の上昇により、再度利上げの可能性が否定できないことから、低金利通貨の円が転落した。
 次は木曜日、豪雇用統計が発表されたが、雇用者数変化は4.59万人と、事前予想の1.50万人を大きく上回った。失業率は5.1%となり予想の5.2%より低い。これを受け、豪ドル買いが加速し、円が一段と軟調に。
 そしてもう一つ大きな材料、中国が日本国債を購入する規模の拡大。欧州の信用不安でユーロ安を背景に、比較的に安全な投資先を探っている中国が、5月に7352億円の日本国債を買い越したとの報道がまた円売りに拍車をかけた。

2010.7.9日 11:00更新

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