為替勝力 フィリップFXブログ
87円割れの可能性
火曜日米国ISM非製造業景況指数の発表が予想を下回ったことで、ドルがまたダメージを受けたようだ。同時に発表した非製造業雇用指数もまた労働市場の不振を表した。そして米国の景気回復が思ったより緩慢で、スムーズでない疑惑が浮上。
一方、非製造業物価指数は5月の60.6から53.8に低下していることも、インフレ水準が低下していることを示し、長期間低金利の観測を前進させた。従ってドル・ インデックスは肝心な84.00のサポートラインを割れ、ここ1ヶ月の安値を更新した。
為替市場は市場の気持ちを素直に受け入れ、ユーロドル相場が一瞬1.2660をタッチし、これからも上値を伸ばす展開になりそうだ。ドルが全面安になっているものの、ドル円は上値重いがクロス円の上昇から恩恵を受けているので下げは限定的で、87円をしっかりとキープしている。クロス円が堅調である限り、当面ドル円の87円割れを考えにくい。
但し今、米国で経済の二重底の兆候が現れてきたので、市場も欧州の財政危機から米経済に焦点を移したため、米経済指標が悪くなる度にドルが売られる可能性が高いので、もしクロス円も猛烈な円買いで崩れたら、ドル円相場が87円割れを当然避けられず、もう一回85円を割り込むこともあり得る。
2010.7.7日 9:25更新
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