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為替勝力 フィリップFXブログ

円高は一服

 明日主要20カ国・地域財務相・中銀総裁会議が韓国で開かれるが、同日に民主党代表選に出馬する意向を表明した菅財務相が恐らくG20に出席しないだろう。
 今週RBAもBOCも政策金利の発表が終わったので、今週のリスクは米雇用統計とG20に移行したところ、鳩山さんと小沢さんのW辞任により、日本政治の不安がまた投資家の注目を集めた。
 但しいつものように、リスク回避により円が買われることではなく、今回のリスクで円が逆に売られてしまいそうだ。その理由は、菅直人さんが次の総理大臣に選ばれる公算が大きいからだ。
 菅直人氏が財務相に就任してから、ドル円の為替水準について1ドル=95円ぐらいが妥当だと述べたことや、デフレ脱却を目指す宣言など、円にとってネガティブな要素ばかり持ってくるため、「菅新首相」の観測が前進したところ、短期で円売りが優勢になる可能性が高い。
 実はこの政治的リスク以外にも円に不利な材料がいくつある。まずは、日本政府の債務負担の急増により、信用格付けが「AA-」へ引き下げられる懸念も円の脅威となっている。
 一方、景気回復の面では、米国は日本より回復が明らかに早いので、日銀よりFRBのほうが先に利上げするに違いないとほとんどの投資家が予想している。また明日の米雇用統計は多分雇用市場の改善を示すから、円売りのきっかけになりやすい。
 もちろん中長期では、欧州の債務問題は依然金融市場を一番影響しているが、今週末から来週にかけて、ドル円がリードし、クロス円も一緒に上がる形になりそうだ。

2010.6.3日 11:38更新

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