為替勝力 フィリップFXブログ
ユーロ買いは再燃しているが
11日、EU16カ国はギリシャの支援について、やっと具体策を打ち出した。財務相達が緊急電話会議を開き、IMFとの協調融資を考慮した上、初年度で最大300億ユーロ規模の融資に合意した。この施策により、国債を大量に発行したギリシャの財政不安が収まる見通しで、投資家に安心感を与えた。そしてリスク選好が大幅に前進したことで、欧州通貨やオセアニア通貨などのリスク通貨は絶好調。ユーロ/ドルにショートポジションのクローズが進み、ここ11ヶ月の底から急反発し、オージー/ドルも昨年11月以来の最高水準に達している。
ところが、ユーロの再起を邪魔する要素が依然として存在する。
1.先週金曜日、フィッチレーティングス格付け機関はギリシャの信用格付けを「トリプルB+」から「トリプルB-」へ引き下げ、これから一段と格下げる可能性を指摘した。
2.EUが具体策を出したが、ドイツはギリシャの支援に対する姿勢はほとんど変わっていない。
3.今週火曜日、ギリシャで12億ユーロの短期債券を発行されるが、順調に売却できるかどうか、リスクを感じる。
4.人民元の切り上げを実施されたら、円が買われる公算が高いので、ユーロ円相場の下落が予想される。12日、13日の二日間、ワシントンで開かれる米中首脳会談で人民元改革が主要議題とされる可能性が高いので市場の関心を集めている。
短期でユーロが買われやすい状況になっているが、中長期にも堅調をキープするには全ての問題をクリアしなければならないので、材料が出尽くさない限り油断は禁物だ。
2010.4.12日 2:36更新
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