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トリシェ総裁の発言でユーロはセーフ?

 予想通りの据え置き、市場がもはやECB政策金利に関心を持っていない。肝心なギリシャ問題だが、トリシェ総裁が記者会見での発言について、ギリシャにとってデフォルト(債務不履行)は問題ではないという内容になるため、ユーロが堅調に反転し、他のハイリスク通貨を連れてドルと円に対しストップを巻き込んで上値拡大している模様だ。
 先程ドイツが2月の貿易収支と経常収支を発表したが、それぞれ良い結果でドルも円もさらに軟調へ導き、欧州通貨、資源国通貨の買いが優勢を確立しようとしている。
 ギリシャ問題は長い間で投資家の判断を左右してきたが、トリシェ総裁の肯定的な発言で一時的に投資家の不安を宥めたが、それでユーロ圏のリスクを消したわけにはいかない。EU加盟国の中でギリシャ以外も、南欧のポルトガル、スペインなどの財政赤字が注目されているし、またギリシャ財政危機の影響で東欧諸国の債券市場に問題が起こる可能性がある。
 エコノミストの調査によると、 ポーランド、ルーマニア、ブルガリアなどの債券価格はすでにリーマンショック前の水準に戻っているので、ギリシャ問題が解決できればいいが、そのデフォルト懸念がまた現れると、リスク回避で投資家が利益確定の選択肢を取る可能性が高い。従って、そちらの国で債券価格の暴落を起こし、財政に大きなダメージを与え、ユーロ圏経済の新たな脅威になるので、ユーロはまだセーフではない。

2010.4.9日 2:06更新

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