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為替勝力 フィリップFXブログ

本格的な円高ではない

 火曜日のNY時間、FOMC議事録が公表され、景気見通しが悪化したり、インフレ率が低下したりすることなら、市場の予測以上に長期間の低金利が続く可能性を示唆した。また高い失業率を懸念し、雇用が増えなければ景気回復の持続が期待できないと強調した。
 元々FRB金融引締めへの期待によりドル円もクロス円も続伸していたが、今回議事録のハト派的な内容により、米国における金融引締め観測の後退に伴い円売りも一服した模様だ。
 しかし円の反発はどこまで続くか、短期でストップを狙う展開になりそうだが、現況で高金利通貨に悪い材料が出ているだけで日本に良い材料が出ているわけでもないので、力強い円高に期待しないほうがいいと思う。日本のデフレがまだ続くなら、金融緩和の期間も長くなるわけだ。日銀の利上げは相変わらず他の中銀に遅れる予測が変わらず、積極的に円を買うメリットは見えてこない。
 一方、日本の不況で外国の資産へ投資した方が将来的に期待できるという考えにより、日本からの資金流出はじわじわと進んでいる。これまでの円高も、日本投資家が海外への投資意欲を高め、日本企業が外国企業を買収するチャンスを与えるわけなので、その資金運用のメカニズムにより、リーマンショック後の強烈な円高が再度訪れることはとても考えられない。調整の波に乗り、ドル円、クロス円のチャートで押し目を見極め、買いのチャンスを探ることは重要だ。

2010.4.8日 2:12更新

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