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為替勝力 フィリップFXブログ

ユーロを買う状況ではない

 当然のことだが、EUもIMFもギリシャの支援には条件をつけないわけにはいかない。但しどっちの条件はより受けられやすいのは、ギリシャにとって重要なところだ。一部の報道により、IMFは支援する条件が社会的な不安定を導く可能性があり、ギリシャで強烈な反発を招いたため、ギリシャがEU主導の包括的支援策からIMFの関与を排除することを望んでいるそうだ。この報道が市場で嫌気され、ユーロが猛烈に売られた。
 もちろんギリシャのパパコンスタンティヌ財務相は直ちにその報道を否定しており、ピーターソン国際経済研究所のヤコブ・キルケゴール氏も、IMFがギリシャの支援についてEUと同じような条件を課す可能性が高いと指摘したにもかかわらず、ユーロが軟調から抜けられない様子だ。
 「Financial Times」火曜日の報道により、ギリシャ政府が50億ドル~100億ドルの資金を調達するために、4月に米国で債券の入札を実施することを予定されていることも、ユーロを抑える一つの理由だろう。やはりギリシャが国内で十分な資金を調達できないことが意識されているようだ。
 またイギリスの媒体により、ギリシャ国内の富裕な個人や財政に余裕のある企業が海外への資金移転を図っているとの報道で、ギリシャの銀行が預金の引き出しに対し十分な対応ができないだろうと懸念され、ユーロ売りを加速した。
 4月6日にもう一つの材料、格付け機関ムーディーズはアイスランドの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」へ引き下げたこともユーロの重石になっている。
 この状況の中でユーロを買う理由がなかなか見つからなく、戻り売りは上策のようだ。

2010.4.7日 1:52更新

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