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為替勝力 フィリップFXブログ

ポンドはまだまだ

 イギリスの選挙まで後10週間、その政治的リスクはもちろんポンドを抑える要素になる。一方、財政赤字でトリプルAの信用格付けを引き下げられる懸念もされているため、ポンドが軟調に推移。
 話題になっているギリシャの財政赤字について、現時点でそのGDP比率は12.7%だが、イギリスの場合、昨年12月末時点で09年度の累計赤字は1181億ポンドに達したことから、市場はイギリスのGDP比率に関して、イギリス政府が予想した12.6%を上回り、深刻な財政危機に陥ったギリシャよりも比率が高くなるだろうと予測している。
 バークレーズキャピタルのレポートにより、イギリスはトリプルAの信用格付けを失うことが懸念されており、政府の措置次第財政状況を改善できるが、膨大な赤字を消すのは簡単なことではないとのこと。これからダーリング財務相により来年度予算案の発表が控えており、財政赤字を削減するための具体的な施策を定める見通しはポンドをサポートする材料になりそうだが、財政赤字の激減は景気回復に悪い影響を与えるおそれがあるので、今のところで政策に大きな変更はないはずだ。
 また、ポンド安はイギリスの貿易収支にプラスを寄与すると同時に、対外債務は自国通貨が大半を占めているので、安くなるほど債務のバランスが改善される。そのため、イギリス政府がむしろポンド安を望んでいるところだろう。ポンド相場はまだまだ堅調に転じる状況ではない。

2010.3.24日 10:56更新

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