為替勝力 フィリップFXブログ
市場がもうギリシャ問題しか関心していない
17日、EUはギリシャの財政問題に対し、改めて支援する姿勢を示し、またバローゾ委員長が「欧州委員会は協調支援の仕組み策定においてEU加盟国と積極的に組んでいる」と述べたことで、少しでも救済観測を前進させた。同じ日にギリシャのパパンドレウ首相はEUからの支援を期待している一方、IMFに支援を要請する選択肢を放棄していない態度を表明したが、ギリシャがユーロ圏を離脱する可能性はないと強調したことで、市場の不安をある程度和らげた。こちらの材料を受け、ユーロが急伸した。
しかしその急伸が18日で急ブレーキをかけられ、ユーロがドルと円に下落を始めた。表に、欧州時間にユーロ圏経常収支の発表が悪い材料とされているように見えるが、実はギリシャ問題に関する最新ニュースはユーロ、そしてリスク選好にもっと大きなダメージを与えた。
そのニュースとは、ギリシャのパパンドレウ首相は、今月25日から26日までのEU首脳会議で救済の融資枠の設定について合意ができない場合、ギリシャがIMFに救援を求めることを示唆したとのこと。こんなことになる背景には、フランス政府とECBが積極的な姿勢を示した一方で、ドイツ政府がなかなか支援には回らないことが挙げられる。一週間後のEU首脳会議で順調に救済策について合意するか、そして決まらない場合、ギリシャが4月にIMFに救援を求めるかのことが懸念されているところ、市場参加者がリスク回避の風を巻き起こし、ユーロ、ポンド、オージーなど収益性の高い通貨を投げ始めた。
2010.3.19日 5:36更新
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