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為替勝力 フィリップFXブログ

ドルと円の動きに乖離がありそうだ

 2009年3月以来、米株はずっとドルと逆の動きを取っていた。ドルが安くなれば株価が上がり、ドルが反発した時に株価が下落した。最近そのルールが破れたみたいに、株はドルと同じ動きを取り始めたようだ。それによってエコノミストは、投資マネーがまたドル資産に流れ込み始めたと指摘した。
 いくら米国経済に問題が多いと指摘しているものの、現時点でG7の中で景気が一番スムーズに回復しているのはこの米国のようだ。ユーロ圏だったらドイツとフランスの経済状況は決して悪いものではないが、ユーロ圏に属している限り、他の加盟国の状況と合わせて考えないといけないので、EU全体を見れば米国に劣るようだ。
 リーマンショック以来、ドルが一時的に円に代わって、「長期に渡って低金利を維持する」キャリー通貨として調達されたが、経済成長によりFRBが今年後半で政策金利を切り上げる可能性が高いので、キャリー通貨のオーラが消えつつあり、円は再びその役目を「取り戻す」日がもう遠くない。
 G20の中で利上げは最も遅いと予想される円は、高金利のオージーに対してすでに軟調を始めた。一方、これまでのキャリートレードで溜まったドルショートは、どんどん前進する利上げ観測によってポジションの解消が加速しており、ドル円相場が素早く上昇することも期待できそうだ。それにユーロ圏の問題さえ無事に解決できたら、猛烈な円キャリーはやってくるだろう。
 同じ避難通貨として大体一緒に買われたり売られたりしたドルと円が、この年末にかけてその動きに大きな乖離がありそうだ。

2010.3.10日 4:31更新

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