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為替勝力 フィリップFXブログ

互角はまだ終わっていない

 今週いくつかの良い材料が出たから、リスク回避が後退し、リスク志向が優勢になっている。
 その良い材料とは、まず近頃一番注目されるギリシャの債務問題に関して、ラガルドフランス財務相は、EUよりギリシャの支援に対し、金融市場が疑問や不安などを持つ必要がないと強調したことでユーロの反発を起動した。
 次に、イギリス大手銀行のバークレイズが16日に発表した2009年通期決算だが、税引き前利益は116億ポンドと予想の112億ポンドを上回った。2008年の税引き前利益は61億ポンドと、前年比では92%の増益となったことでポンドを押し上げた。
 また火曜日に発表した2月NY連銀製造業景気指数は予想を上回り、前回より大幅な改善を見せたことも、リスク志向の後押しとなり、株価と商品価格が急伸し、リスクの高い通貨も更に上値を伸ばした。
 一方、火曜日にRBAが公表した2月2日分の議事録は、ギリシャの債務問題の対策や中国の融資抑制の措置などのイベントに注視する時間を確保する上、利上げサイクルの再開を示唆した。これもまた、高金利通貨の魅力をアップさせた。
 良い材料が重なった結果、市場が例の避難通貨を売り出し、ドル売り・円売りの嵐を巻き起こした。ところが、このままリスク回避が崩れるわけにはいかないだろう。ギリシャ、スペインなどのEU加盟国が抱えている財務危機の解決は難航することに、IMFは17日に自らが保有する金を売却するとの発表を加え、むしろリスク志向にダブルパンチをくわした。
 リスク志向とリスク回避の互角はまだ終わっていない。

2010.2.18日 2:58更新

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