為替勝力 フィリップFXブログ
ユーロが続伸するか明日に決める
思わぬ展開になったな。こんなに強力なリスク回避とは、まさか世界経済はもう「二重底」を迎えるかと思わせるところだった。確かにユーロ圏のいくつかの加盟国と日本は低迷が続き、一層に景気後退の可能性があるが、世界全体の景気は確実に回復していることは間違いない。やはり市場参加者にリスクを感じさせる大きな材料が出たからだね。
最近リスク回避を煽る材料としては、ギリシャに続いてスペインやポルトガルなどのユーロ圏加盟国でも財政悪化が進んでいることを始め、中国が金融を引締める見込みや、ガイトナー米財務長官が人民元の切り上げに関する発言や、「虚偽な報告」によりバンク・オブ・アメリカ前CEOと前CFOが起訴された事件などが挙げられる。更にギリシャはユーロ圏からの離脱や国際通貨基金の支援を求めることなどの噂が立たれ、リスク回避の勢いを一段と押し上げた。
ギリシャに関する噂がすでにパパンドレウ首相の声明により打ち消されたが、その深刻な財務問題をいかに解決することは、市場の関心を集めた。火曜日にオリ・レーンEU拡大委員は、「我々の支援を受けるにあたり、ギリシャは必要な措置を講じる必要がある」と述べた。ギリシャは財政赤字の削減での努力次第、EUに支援される可能性を示唆した。またドイツの議員二人により、ドイツがギリシャの支援を検討していることが明らかになった。この2件のニュースを受け、ユーロがドルに急伸し、クロス円もリバウンドを始めた。
明日東京市場は休場となるが、ユーロ圏が異例なまで重要な一日を迎える。ブリュッセルでEU臨時首脳会合が行い、ユーロ圏経済成長の促進や債務問題への取り組みなどが課題とされるようで、ユーロが続伸するかどうか明日で決めるだろう。
2010.2.10日 2:40更新
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