為替勝力 フィリップFXブログ
そろそろキャリー通貨に変身
今週円はまたリスク回避の主役を果たしてきたが、この避難通貨のオーラがそろそろ消えてしまいそうだ。早い場合、来週でも円売りの波が訪れる可能性がある。
エコノミストによると、米連銀報告により銀行システム回復の好調を示した場合や、FOMCも金融政策を引き締める兆候を表す場合など、円が「避難通貨→キャリー通貨」というシナリオの転換を迎える日がもう遠くなく。その時、ドル円・クロス円ともに上昇し、今までのレジスタンスをブレイクするだろう。
もちろんこれまで米企業により09年第4四半期の決算発表が決して満足のできる内容とは言えないし、ユーロ圏がギリシャの債務問題で苦しんでいるし、中国が利上げでバブルを抑えようとしているため、菅財務相が円高牽制の発言を出したにもかかわらず、円がリスク回避に運用され、買いが優勢をキープしているが、実は日本の景気回復が思った以上に鈍化している。
まず民主党政権の支持率が低下することにより予算がますます難航している。
次に工作機械受注や消費者態度指数などの指標発表が経済の悪化を示している。
更に日本航空と主要子会社の3社は会社更生法の適用を申請するが、事業会社では戦後最大規模の経営破綻となりそうだ。
所謂ファンダメンタル面では円をサポートしそうな材料がほとんどない。
米企業の決算発表はまだ続いており、これからモルガン・スタンレー、グーグル、アップルなど大手企業の発表は控えている。もしその内容は良ければ、日本の投資家が投資マネーを海外へ投入する可能性が高くなり、円売りの力になる。
2010.1.21日 2:55更新
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