為替勝力 フィリップFXブログ
ドルと円にとって大変な一年になりそうだ
市場では各国の中銀により利上げする時期が話題となっている中、2010年に金利動向が為替相場をリードする様相が呈している。一方、JPモルガンの計算により、G7開催の影響により為替レートの変動率が2009年3月27日以来合計12%の低下となり、所謂G7の開催が為替に与えるインパクトが段々弱くなっている。
また一部のエコノミストはその変動率が今年で更に低下していくと予想している。もし予想通りに行ったら、キャリートレードが進んでいることを意味するので、利上げする可能性の低い円とスイスフランがどんどん売られる。その時FRBのインフレ容認により多分ドルも買われにくいから、リスクの高い通貨はドル、円、スイスフランに対し一方的に上昇することが考えられる。
キャリーされる三つの通貨のうち、円が恐らく一番弱い。ドルをキャリーしている投資家が昨年12月で思わず損したので、これからドルキャリーの効果が疑われる。そしてドルの代わりに、円が再びキャリートレードに選ばれる可能性が極めて高い。
円が選ばれる理由:
1.金利はかなり低い水準にある。
2・他国で景気対策の解除を検討しているのに、日本政府が新しい景気対策を検討している。
3.量的緩和政策の長期化及びデフレにより利上げの実施が他の先進国より遅くなる見通し。
4.リーマンショックの後に買われる一方だが、テクニカル面で大きな調整が要求される。
ドイツ第2の民間銀行・コメルツバンクは月曜日に公表したデータにより、昨年12月に解消されたドルのショートポジションがまた建てられ始めた。但し、今回ドルから流出した資本は、収益性の低い円に流入しておらず、収益性の高い豪ドル、ニュージーランドドル、カナダドルに流れ込んだ。世界がリセッション脱却の段階では、円の魅力が消えつつある。
2010.1.19日 1:16更新
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