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為替勝力 フィリップFXブログ

ECBよりBOEが先に動くかも

 ギリシャなどの財政赤字によりECBが苦境に陥るため、リスク志向が前進してもユーロが積極的に買われることはない。今夜ECB政策金利の発表が控えているが、現状だと据え置きにするしかないが、気になるのは相変わらず声明文の内容だ。今日の金融会合でトリシェ総裁がギリシャの債務を言及する可能性が高く、その解決に向かってECBがどう動くか、市場の関心を集める。
 但し現時点でECBがギリシャを救済するかどうかについて、沢山なエコノミストは救済しないだろうと考えている。もしギリシャのために救済法案を組んだら、他のユーロ圏国、たとえばアイルランド、スペイン、ポルトガルなどもECBの救援を頼りに、自国の財政問題を積極的に解決する意欲が低下するだろうと予想されているからだ。そしてギリシャの問題が解決しない限り、ユーロを買う理由がなかなか見つからない。
 ところでやや意外なことだが、BOEのセンタンス政策委員が「刺激策の量を十分に増やしたと判断すべき時点がやってくる。原油などの商品価格及びポンド相場がインフレに対する影響を考慮する場合、今年中の利上げを検討する必要がある。」と述べたことにより利上げ観測が前進し、ポンドの上昇を後押し。一方、バーカー政策委員は「2010年前半のイギリス経済は強弱混在になる」と述べたものの、「2009年第4四半期で成長したそうで、2010年後半のイギリス経済はより楽観的になる」と述べたので、イギリス経済がリセッションを脱却し、今年はスムーズに回復する見通しを示唆した。だから、これからイギリスの経済指標は好調であれば、ECBよりBOEの方が先に行動を起こすだろうとの予想が広がっている。

2010.1.14日 3:05更新

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