為替勝力 フィリップFXブログ
今年初めての雇用統計
水曜日FOMC議事録の発表で早期の金利変更のヒントは見えず、代わりに「最近ドルの下落により輸出の拡大に伴う国内景気への支援が期待できる」というドル安を歓迎するようなコメントが目立っている。これはドルに不利な材料だと思いきや、「ドルの下落にインフレが上昇する圧力をもたらす傾向があれば注視する」というインフレを懸念するコメントもあり、結局ドル売りを促す内容に至らなかった。
やはり金曜日に雇用統計が発表するまで、方向性が乏しい現状を打ち破るのは難しいようだ。前月の雇用統計が非常に良い結果を収めたが、今度は引き続き改善を見せるかどうかポイントになる。市場の予想では、失業率は10.0%から10.1%に悪化するが、非農業部門雇用者数が-0.1万と前回の-1.1万よりもっと良い結果になる。
ここで昨年のことを思い出そう。09年始めての雇用統計では、失業率は前月の6.8%から7.2%に急上昇し16年ぶりの高水準に、非農業部門雇用者数が-52.4万と激減した。そして2008年全体では雇用者数が260万の減少で275万減少を記録した1945年以降で最悪となった。景気がいかに低迷していることが一目瞭然。
まだ回復の道は長いが、09年第4四半期に雇用統計の数字を見たらスムーズに改善していることが分かる。もちろん失業率はこれからもしばらく高水準に留まりそうだが、もし前回のように、失業率が据え置きで、雇用者数が予想より健闘してくれれば、早期利上げ観測がまた前進すると同時に、雇用問題がピークを迎える可能性も見えてくる。そしてリスク選好が再燃し、ドル円・クロス円に大幅な上昇が期待できるだろう。但し逆のパターンだと、つまり失業率が上昇・雇用者数が予想を下回る結果となれば、ドル円・クロス円の急落に気を付けよう。
2010.1.7日 2:14更新
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