為替勝力 フィリップFXブログ
ドルの反発は一段落
2009年11月までドルはバスケット通貨に下落した幅が7.9%に及び、非常に軟調だったが、12月に入ってから強い反発を始め、堅調のまま2010年を迎えた。何故こうなっているかと言えば、米経済指標発表の良い結果により、FRBにより利上げが早期に実施される観測が前進したことが挙げられる。またポジション調整のためにドルを買い戻すというテクニカル面からの影響も大きい。
昨年末エコノミスト達の分析をまとめてみると、早い場合FRBが今年8月から利上げサイクルを起動するだろうとの見方が多いようだ。一方、日銀の利上げに対し、デフレの影響で今年年内に実施する可能性がとても低いと予想されている。日銀ほど不安がないが、ECBも第三四半期まで利上げしにくい状況を直面している。その原因がギリシャ、スペイン、アイスランドなどの財政問題にある。そこで今年に買いならドル、売りなら円という感覚で、一番狙うべき通貨ペアがドル円ではないかという論調が聞こえた。去年と比べてドルに対する見解が随分楽観的な内容に変化したようだ。
ところが月曜日デュークFRB理事の発言を伺ってみると、
「インフレは引き続き抑制されている。経済状況は低金利が長期間続くことを正当化する。経済活動がより望まれる水準に回帰することを支援するには低金利が必要だ。。。。。。」
FRBにとってまだ利上げを考える段階ではないとのメッセージが市場にはっきりと伝われ、ドル買いの機がまだ熟していないことが投資家が気づいたので、ドルの反発がこの辺で一段落するだろう。
2010.1.5日 3:38更新
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