為替勝力 フィリップFXブログ
今年の最後に笑ったのはドルか
さすがFOMC、この年末で一番重要な材料として確実に為替相場のレンジブレイクを導いた。昨日市場が政策金利の発表に反応が薄いものの、その後の声明文に対し素直に反応した。冒頭に「金利を長期間に渡り低水準に維持する」のコメントでドルが反落したが、それから「大半の特別流動性制度、2月1日期限切れると予想」、「一時的流動性スワップ措置を2月1日までに完了することを各中銀と協議」、「来年始めにかけてTAFによる供給量を引き続き縮小する予定」、「労働市場の悪化は和らいでいる」、「住宅市場は改善の兆候を示した」、「長期間の証券購入は第1四半期までに完了する見通し」などのコメントを出され、前回より随分楽観的な内容になっているため、投資家が早期に金融引締めの実施を期待し、ドルを買い戻した。
米国経済の好調と対照的に、ユーロ圏における信用格付け問題が深刻化する一方だ。先週フィッチレーティングス格付け機構がギリシャの信用格付けを「A-」から「BBB+」に引き下げたことに続き、木曜日にスタンダード&プアーズ格付け会社もギリシャ長期債務の格付けを「BBB+」に引き下げた。また同社は、ギリシャが財政再建の状況次第、一段と格下げに踏み切る可能性があると警告した。そしてリスク回避でユーロドルがついに1.45台を割れ、ストップを巻き込んで一気に1.4300を目指した。
テクニカル面では、なかなか予想が付かない米国来年の金融政策に対し、リスクの軽減を目的として、今年で大量に溜まっているドルのショートポジションを年末にかけて少しでも減らしたいという投資家の心理が窺われる。今年はあと少しだが、ドル続伸の可能性は高い。
2009.12.18日 12:07更新
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