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為替勝力 フィリップFXブログ

本年度最後の材料

 東京時間木曜日4:15、FOMC政策金利を発表されるが、据え置きになることが予想されている。市場参加者が注目するのはやはりFRBの声明だ。どのような声明を出されるかにより、クリスマス向け流動性が低下しつつある12月の市場に、本年度最後の材料としてレンジブレイクのチャンスを与える。
 火曜日に発表された11月米卸売物価指数(PPI)が予想を上回って1.8%まで上昇したことにより、投資家が金利見通しの見直しを促された。所謂PPIが大幅に上昇することにより、FRBが政策金利をほぼゼロの現行水準に維持することが難しく、早期に金融引締めを実施する懸念が浮上し、利上げ観測が前進した。従って、ドルがバスケット通貨に対し、堅調に推移している。
 ところがもし今夜また「長期間に渡り低金利を維持する」のような声明を出されると、市場の期待に裏切る形となり、ドルが瞬時に軟調に転じることが考えられる。但しドバイワールドの債務問題やギリシャの信用格下げや、オーストリアが国内4位の銀行を信用監視リストに載せたことなどにより、リスク意識は依然高いので、ドルは売られてもその下落幅が限定的だろうし、レンジで乱高下するだけの話だ。
 つい最近「国内経済状況は潜在成長率をかなり下回っているため、インフレリスクがない」とバーナンキFRB議長の発言を考えたら、目の前金融政策の転換を促すことはないが、万が一今夜の声明に金融引締めに向け積極的な内容になれば、市場にサプライズを与える。そしてドルは続伸し、今のレンジを突破するのも難しくないと思う。

2009.12.16日 11:10更新

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