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為替勝力 フィリップFXブログ

信用格下げでリスク回避が再燃

 月曜日に米格付け会社スタンダード&プアーズは、ギリシャを信用マイナス監査リストに入れたと共に、公共財政の悪化を理由に、ポルトガルの信用格付けを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。
 火曜日にフィッチレーティングス格付機構は、財政状況の悪化を理由に、ギリシャ信用格付けを「A-」から「BBB+」に引き下げたと共に、ドバイワールドの債務問題でアラブ首長国連邦の政府系企業6社の信用格付けを引き下げた。
 各国に財政状況の悪化で予算赤字の拡大により、市場には信用リスクに対する懸念が広まる一方だ。その上、ドイツ10月鉱工業受注指数が予想の1.0%より大幅に下回り、-1.8%の結果となり、信用格下げに合わせ、リスク選好に二重のダメージを与えた。従って、商品価格が急落し、株式相場も全体的にマイナス圏に推移し、コモディティ関連通貨がドルや円に対し下落している。いわゆる投資マネーが急速にリスク資産から流出し、リスク回避の動きが強まっている。
 これで終われば良いが、もし今の信用リスクはまだ序章に過ぎないと恐ろしい。格付け会社ムーディーズは、信用格付け「AAA」をキープしてきた米国とイギリスの両国がもしスムーズにその巨大な予算赤字を削減しなければ、格下げが避けられないだろうと警告を出した。ギリシャの信用リスクだけでは市場の反応がこんなに激しいことになったら、もし米国またはイギリスの信用格付けが引き下げられると、市場はどれほどのショックを受けるだろう。

2009.12.9日 2:45更新

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