為替勝力 フィリップFXブログ
ドルが本気なのか?
先週金曜日にドルが雇用統計をきっかけに強い反発を始めたが、この反発はどこまで続くか、これよりドルが堅調に転じるか、見極めたいところだね。今回の雇用統計により米雇用状況に大幅な改善が見られ、景気回復がスムーズに進んでいることを示した。この調子でFRBの利上げサイクルが予想より早く開始するのではないかと市場の利上げ観測が前進した。それにテクニカル面でも調整が要求されるので市場がドル買いに傾けた。ドルインデックスの変化を確認したら、先週金曜日始値の74.81に対し、終値は75.76に、一日の上げ幅が1.4%となり、今年6月以来の最大を記録した。
確かに雇用統計が米国の経済を反映する極めて重要な指標の一つであり、常に景気回復の足を引っ張っている雇用問題さえクリアできれば、米国が完全にリセッションから脱却すると言っても過言ではない。11月に非農業部門雇用者数の減少が1万1000人で、その減少幅がほぼ2年ぶりの低水準となったと共に、失業率も先月の10.2%より10.0%まで低下した。米11月雇用市場においての大幅な改善により、利上げ観測が前進し、市場がすでに来月の雇用統計に期待し始めようとしている。ところが、バーナンキFRB議長は昨日の発言で、「失業率は来年低下に転じるが、そのペースは遅いだろう」、「米経済は依然、相当な向かい風に直面している」、「引き続き長期間の低金利を予想する」などを強調し、早期の利上げ観測を後退させた。一方、ドバイワールドやギリシャ格付けなどの問題でリスク回避志向がまだ市場に絡まっているので、円がこのまま売られていくことは考えにくいし、ドルの堅調も一時的なものかもしれない。ただし短期の場合、先週雇用統計の良い結果にテクニカル調整を加えたら、ドルが買われやすい状況はしばらく続くと思う。
2009.12.8日 5:48更新
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