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為替勝力 フィリップFXブログ

政府がこの仕掛けにどう対応するか

 藤井財務相と平野官房長官が円高に対し牽制発言をしたにもかかわらず、投機筋の仕掛けが収まることなく、ドル円相場が14年ぶり84円台に突入した。この状況に従い、史上最安値の79.75も視野に入っている。NYが感謝祭で休場となることにより、市場の流動性が極めて低下しているため、仕掛けやすいのは事実だ。また12月に入ってから欧米がホリデーシーズンに入るので市場が更に薄くなる。日本政府が為替介入に対する消極的な姿勢から、一部の市場参加者はドル円相場が史上最安値に接近しない限り介入する可能性がかなり低いと予想を出している。
 円を積極的に買う材料のない中で円高は、このレベルで限界に近いのではないかと欧州証券業者の声を聞こえるが、一方日系銀行から、政府が為替に関する方針を変えなければ、年内にでも80円まで下落する可能性があるとの声も聞かれる。
 Bank of America メリル・リンチのエコノミスト・藤井知子氏は、「ドルの軟調が持続する中、円高を加えたらドル円相場の下落リスクが当然高くなる。円高を促す要因を言えば、まず日本の投資家がいつもリスクを意識し、リスク回避を最優先するため、投資マネーを簡単に外国市場に投入しないことが考えられる。また、日本経済の低迷が続いているものの、経常収支が依然として巨大な黒字を維持しているので、円買いが相変わらずリスク回避として有効な手段だ」と解説した。
 現状では輸出企業の業績悪化がもう避けられないようだ。なかなか回復軌道に乗れない日本の景気が二番底を出迎えるのは、日本政府にとって望ましいことではない。すでに為替問題を厳重に注意しているが、政府にとってどこは限界なのか、これから投機筋がどう仕掛けるか(急に円売りに転じる可能性もある?)知りたいところだね。

2009.11.27日 3:09更新

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